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 米Microsoftは米連邦航空宇宙局(NASA)と協力し,米国時間8月8日に打ち上げ予定のスペースシャトル「Endeavour」を3次元(3D)モデルで閲覧できるオンライン・ビューアを公開した。Microsoftが8月6日に明らかにしたもので,同社の写真技術「Photosynth」を用いる。同ビューアはMicrosoftのWebサイトを通じてアクセスできる。

 Photosynthは,インターネット技術に関する研究機関Microsoft Live Labsが開発を進めている技術で,多数の画像を組み合わせ,建物など特定の対象物に関する3Dモデルを作成する。具体的には,写真を処理して窓枠の角やドアのハンドルといった顕著な特徴を抽出したうえで,同じ特徴を備える写真をインターネットから集め,3Dモデルを生成する(関連記事)。

 今回公開したビューアでは,数百枚のデジタル写真を使って,フロリダ州ケネディ宇宙センターでのEndeavour号の組立作業や周辺の様子を3D表示する。シャトル・ブースタのほか,組立棟の内部および外部,発射台などを詳細に閲覧できる。簡単なマウス操作で,ズームインしてスペースシャトルの細かい装飾部を見たり,ズームアウトしてスペースシャトルを中心に360度見回したりできる。

 前回の宇宙飛行から帰還し,カリフォルニア州エドワーズ空軍基地からケネディ宇宙センターに戻ってくるスペースシャトル「Atlantis」の画像も含まれる。また,MSNBC.comで配信しているスペースシャトル関連のビデオ・デモへのリンクも提供する。

 同ビューアは,「Windows XP SP2」と「Windows Vista RC1」およびそれ以降のバージョンで利用可能。対応ブラウザは「Internet Explorer(IE)6」「IE7」「Firefox 1.5」「Firefox 2.0」。

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