NTTアイティは8月6日,USBキーを使ったリモート・アクセス・システムの新版「マジックコネクト2.0」を発売することと,同システムを使ったASP(application service provider)事業を展開することを発表した。いずれも8月7日に提供を開始する。

 マジックコネクトは,外出先で任意の端末に専用USBキーを接続することにより,社内の自席にあるパソコンを自由に操作できるようにするシステム。社内の端末のデータを外部の端末にダウンロードさせないように設定できるため,社内の端末を遠隔操作してもデータが外部に漏えいする心配がない。以前から提供するバージョンは約350社に導入した実績がある。

 新版の2.0では,エンドユーザーの使い勝手を向上させるためにスループットを高めた。具体的には通信プロトコルを改良し,途中のネットワークが混雑している場合やプロキシ(代理応答)・サーバー経由の際にスループットが低下しやすかった点を改善した。プロキシ経由でインターネットに接続する大機規模拠点などでも利用しやすくなったとしている。

 システムは,外部の端末に接続する用途の「USBキー」と,外部端末から社内の端末へのアクセスを中継する「中継管理サーバー」で構成する。システム価格は,アカウントごとのライセンス料,サーバー・ソフトのライセンス料で決まる。アカウント・ライセンス料はUSBキー付きが1アカウント当たり1万5750円。USBキーを別に用意する場合は同1万500円。サーバー・ソフトのライセンス料は,利用する規模によって変わる。例えば,200アカウントの場合で400万円程度。システム全体では700万~800万円程度となる。

 さらにNTTアイティは,同社が中継管理サーバーの運用を代行する形のASP事業「マジックコネクト2.0 ASPサービス」も手がける。同サービスの利用料金は,1ライセンス当たり年額1万8900円。1アカウントから契約可能。

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