デスクトップ向けのクアッドコアCPU「Phenom」
デスクトップ向けのクアッドコアCPU「Phenom」
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 日本AMDは2007年8月3日、米国で2007年7月26日に実施した「AMD 2007 Technology Analyst Day」での発表概要について説明した。CPUコアを4つ備えたノートパソコン向けクアッドコアCPUや、CPUコアが8つのサーバー向けオクタルコアCPUを紹介した。

 ノートパソコン向けCPUでは、2008年に投入する次世代プラットフォーム「Puma(プーマ)」の追加仕様を発表した。PumaはAMDのモバイル向けCPU「Griffin(グリフィン)」と、モバイル向けチップセット「RS780」が基礎になる。これに独立したグラフィックス「M8X」やその他の新技術を搭載する。

 2009年には、CPUとグラフィックスの機能を一体化した「Fusionプロセッサ・ファミリ」で初となる製品「Falcon(ファルコン)」を投入する。Falconはノートパソコン向けの製品で、最大4つのCPUコアを搭載し、グラフィックス処理機能を強化する。

 デスクトップ向けCPUでは、クアッドコアCPU「Phenom(フェノム)」を2007年第4四半期に出荷開始する。2008年半ばには、45nmプロセス技術を採用した製品「Ridgeback(リッジバック)」を発売。Ridgebackは6MBのL3キャッシュを搭載する。CPUのソケットは新しい「AM2+ socket」を採用。AM2+ socketは従来の「AM2 socket」対応マザーボードとの互換性を備えている。

 サーバー向けCPUでは、2009年にCPUコアを8つ持つオクタルコアCPU「Sandtiger(サンドタイガー)」の開発を予定している。そのほか、ウルトラモバイルや家電市場向けに電力効率を高めた次世代CPU「Bobcat(ボブキャット)」などを発表した。