米Wall Street Journalは8月2日付けの同紙で「Googleがテーラーメイド携帯電話を計画している」と報じた。同紙によればGoogleはこのプロジェクトに数億ドルを投じており,プロトタイプを開発し技術仕様について携帯電話メーカーと話し合うとともに,T-Mobile USAやVerizon Wirelessといった事業者と交渉しているという。

 Googleカスタマイズ携帯電話のプロトタイプはカメラ,無線LAN,GPSを備え,3Gを推奨している。スライド式キーボードを備えたタイプやBlackBerryのような携帯のものがあり「iPhoneのように革命的なものではない」という。Googleは仕様に基づき複数の携帯電話メーカーが製造し,複数の事業者で利用できるようにすることを望んでいるとしている。

 Googleのスポークスマンはコメントを拒否し,「Googleはすでにアプリケーションやサービスなどでほとんどすべての電話事業者やメーカーと協力している」と述べたとしていう。

 「Googleフォン」についての噂は長い間ささやかれているが,記事によればGoogleフォンはまだ計画段階にあり,消費者が利用できるようになるのは早くとも来年以降になるとしている。

 Googleはすでに米FCCの周波数オークションへ参加することを表明している(関連記事)。また無線関連のアナログ設計者およびエンジニアの人材を集めている(関連記事)。