フィンランドのNokiaは,2007年第2四半期の決算を現地時間8月2日に発表した。売上高は125億8700万ユーロ(約172億4900万ドル)で,前年同期と比べて28%(為替の影響を除いた場合は32%)増加した。純利益は28億2800万ユーロ(約38億7500万ドル)で同148%の増益となった。希薄後の1株あたり利益は0.72ユーロ(約0.99ドル)で同157%増加した。

 営業利益は23億5900万ユーロで,前年同期と比べ57%増加。営業利益率は18.7%で前年同期から3.4ポイント拡大した。

 売上高を部門別にみると,携帯電話機部門が59億3100万ユーロで,前年同期比1%の微増。マルチメディア部門は26億8000万ユーロで同42%増加,エンタプライズ・ソリューション部門は5億4900万ユーロで同94%成長した。ドイツSiemensとの合弁会社Nokia Siemens Networksの売上高は34億3800万ユーロだった。

 当期における携帯端末の販売台数は1億80万台で,前期比11%増,前年同期からは29%増加した。これにより,同社携帯端末の市場シェアは38%と推定される。前期のシェアは36%,前年同期は34%だった。

 なお,Nokia Siemens Networksは期待ほど業績が振るわず,単独で12億6600万ユーロの営業損失を計上した。NokiaのCEO(最高経営責任者)Olli-Pekka Kallasvuo氏は,「抜本的な対策が必要なことがこれで明らかになった。当社はNokia Siemens Networksとともに,合弁による年間の経費削減目標を明確にし,進歩の速いインフラ市場での成功に向けて取り組んでいく」と述べた。

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