総務省は2007年8月7日に,NHKが保有するBS放送のチャンネル数の在り方を検討する研究会の第1回会合を開催する。1925年にAMラジオ放送を開始したNHKは現在,地上波テレビ放送と地上波ラジオ放送,BS放送で合計8チャンネル(地上波テレビが2チャンネル,地上波ラジオが3チャンネル,BS放送が3チャンネル)を保有している。

 こうした状況のなか,2006年6月の「通信・放送の在り方に関する政府与党合意」で,難視聴解消を目的としたチャンネル以外のBS放送を対象に,NHKが保有するチャンネル数の削減を検討すべきとされた。こうした状況を受けて総務省は,今回の研究会を開催することにした。2007年度中に報告書をまとめる予定だ。

 総務省が新たに立ち上げる「NHKの衛星放送の保有チャンネル数の在り方に関する研究会」では,(1)公共放送のチャンネル数などにかかわる国内外の状況,(2)現行のNHKのBS放送の3チャンネルの在り方──などを検討する。同研究会は,音好宏・上智大学文学部教授や岸博幸・慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授,鳥居昭夫・横浜国立大学経営学部教授など12人の有識者で組織する。