NTTドコモは,海外渡航者に対して,携帯電話機の盗難・紛失に注意するように呼びかけている。携帯電話が第三者に不正使用され,高額請求となる恐れがあるからだ。夏休み期間中に,海外旅行をするユーザーが増えることを見越しての注意喚起である。

 同社によると,海外で盗難・紛失に遭った携帯電話機が不正利用された結果,高額な通話・通信料を請求される被害が過去に数件発生。NTTドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」を標準で契約しているユーザーは多い。契約ユーザーの携帯電話機自体は海外で利用できない機種でも,FOMAカードだけを抜き取られ現地の携帯電話機に差し込んで不正使用される恐れがあるという。

 不正利用によって生じた通信・通話料金は,契約ユーザーの負担になってしまう。現地では利用できない機種だからといって油断してはいけない。日本に帰国してからNTTドコモに連絡するのでは手遅れとなる。NTTドコモは「紛失・盗難に遭った際には,現地からすぐに連絡してほしい」と,注意を呼びかけている。

[海外渡航時のご注意(NTTドコモ)]