写真1●KDDIの高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長 |
ポータル統合と共に,インターネット接続サービス「DION」の名称を「au one net」に変更。固定系サービスにも「au」ブランドを広げる。KDDIの高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長(写真1)は,「auは携帯電話だけではなく,インターネットの世界をより便利に楽しくする存在。携帯電話のパーソナルな世界をパソコンにも広げていきたい」と狙いを語った。
9月下旬以降は,au携帯電話の「EZweb」のトップメニューやインターネット接続サービス「DION」のトップ画面が,新たなポータルサイト「au one」に切り替わる。au oneでは,携帯とパソコンにおけるメニューやデザインを共通化し(写真2,写真3),両者を区別なく利用できるようにした。またパソコンや携帯電話の数字キーを使って,特定のメニュー画面にアクセスできる機能も備えた。高橋本部長は,「携帯系サービスと固定系サービスのIDや課金情報の統一を徐々に進めていく。今後はFMC(fixed mobile convergence)を意識したサービスを『au one』ブランドに統合していきたい」とした。
写真2●パソコン向けの「au one」ポータルの画面 [画像のクリックで拡大表示] |
写真3●携帯電話向けの「au one」ポータルの画面 現在のEZwebのトップメニューが9月下旬以降,この画面に切り替わる。 [画像のクリックで拡大表示] |
Gmailベースの「au one メール」は絵文字対応に
写真4●「au one メール」はKDDIとグーグル本格提携の第2弾
発表会に集まった,米グーグルのダン・スティッケル パートナー プロダクト ディレクター,KDDIの高橋本部長,グーグル日本法人の村上憲郎社長兼米グーグル副社長。 |
グーグルは既に携帯電話に対応したGmailを提供中。au携帯電話のほかNTTドコモやソフトバンクモバイルの端末からも利用できる。既存のGmailとau one メールの違いとして高橋本部長は,「au one メールはGmailにはない絵文字機能に対応する」と説明した。また今後の予定として,EZメールへの自動転送や待ち受け画面での着信通知機能など,端末本体のローカルの機能との連携も進めていく方針という。なおau one メールとGmailはあくまで別のサービスであり,既にGmailを利用中のユーザーが,au one メールにサービスを引き継ぐことはできないという。
KDDIとグーグルは2006年7月に携帯電話向け検索サービスで提携した。高橋本部長は「Googleの導入後,検索数は2倍以上に伸びた。検索連動型広告もバナー広告などと同レベルまで急成長するなど,第1弾の提携は成功だった」と説明。高橋本部長は,本格提携の第2弾となるau one メールにおいても,サービスの広がりに自信を見せた。
[発表資料(ポータルサイト統合)]
[発表資料(au one メール)]