KDDIは2007年7月30日、グーグルが提供しているWebメールサービス「Gmail」の機能を取り込んだ「au oneメール」を9月下旬から開始することを発表した。大容量のデータを保存でき、過去のメールを手軽に検索できるという特徴を訴求し、新たなユーザー獲得につなげたい考えだ。
対象はCDMA 1x WIN対応のauユーザー。料金は無料。サイト上で利用を申し込むと「○○○@auone.jp」という形態の専用メールアドレスを取得できる。メールの保存容量は2GB。携帯電話向けポータルサイトのトップページにau oneメールのボタンを用意し、ユーザーがクリックすると自動認証をした上で、メール表示用ページにアクセスできる。パソコンでも専用のWebサイト上でメールを表示できる。
KDDIの高橋誠 常務コンシューマ事業統轄本部長はau oneメールについて「ずっと付き合える100年メールがコンセプト」と説明。従来の携帯電話では、機種変更時などにメールが消えてしまうこともあった。Webサーバー側にデータを保存するau oneメールでは、機種が変わっても、継続してデータを保存しておける。メールを大量に保存しておいても、グーグルの検索機能で目的のメールを探し出せる。
グーグルは2007年4月から他社の携帯電話からでも利用できる「モバイルGmail」を提供しているが、サービスへの導入部をポータルサイトのトップページに置くことで、利用頻度は大きく変わるという。高橋氏は「トップページの威力はすさまじい」と意義を主張した。
今後は、携帯電話のメールをau oneメールに自動転送する、待ち受け画面でau oneメールの着信通知する、au oneメール上で絵文字を扱えるようにするなど、携帯電話と連携して利用できる機能を拡張していく。