ソネットエンタテインメントは7月27日,インターネット接続サービス「So-net」で提供しているFTTHサービスの一部を値上げすると発表した。値上げの対象となるメニューは,「So-net 光 with フレッツ (マンション)」,「Bフレッツ (マンション) スタンダード」,「フレッツ・光プレミアム (マンション)」の集合住宅向け3コース7メニュー。値上げ幅は税抜きで一律250円(小数点以下の端数処理の関係で税込みは262~263円)。2007年10月利用分から適用する。

 ソネットエンタテインメントは値上げの理由を「今後も安定したサービス提供を継続維持していくため」としている。最近は建物まで1Gビット/秒の回線を引き込み,構内は100Mビット/秒のVDSLを利用するケースが増えており,「集合住宅のユーザーのトラフィックは戸建てのユーザーとほぼ同程度にまで増えている。トラフィックの増加に伴うネットワーク設備の増強が採算性を圧迫していた」(ソネット)。料金の値上げは2007年4月から検討し,2007年度下期からの適用を決めたという。

 Bフレッツ/フレッツ・光プレミアムの集合住宅向けメニューの値上げはニフティが4月,NTTコミュニケーションズが5月に,それぞれ発表している(関連記事1関連記事2関連記事3)。インターネット接続事業者(ISP)がNTT東西の光アクセス回線料金を含めて一括請求する「with フレッツ」の集合住宅向けメニューは,「各社が大量ユーザーを獲得するため,開始当初から戦略的な料金を設定した経緯がある」(あるISP)。その後,状況が苦しくなり,今になって値上げする動きが起こっている。

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