米Sprint Nextelは米国時間7月26日,同社の高速無線通信技術「WiMAX」サービス向けのWebポータルについて米Googleと提携することを明らかにした。Googleは,新しいモバイル・ポータルに検索,双方向コミュニケーション,ソーシャル・ネットワーキング・ツールなどを提供する。

 今回の提携により,Sprintが計画するWiMAXサービスでは同社の位置検出やプレゼンス機能に加え,Googleのコミュニケーション・スイート「Google Apps」が利用可能となる。これには,メール・サービス「Gmail」,スケジュール管理サービス「Google Calendar」,音声やテキストをリアルタイムでやり取りできるメッセージング・サービス「Google Talk」などが含まれる。

 Sprintは,パートナや開発コミュニティがWeb対応デバイス向け製品をカスタマイズできるようにAPIを公開する計画も発表している。APIの提供によりWiMAX向けWebサービスの促進を図る。

 Sprintは2007年7月19日,無線ブロードバンド・サービスの米Clearwireと全国規模のWiMAXネットワークを共同で構築する計画を発表している。2007年末までにシカゴ,ボルチモア,ワシントンDCでサービスのテスト運用を予定しており,2008年末までに両社は合計1億人をカバーできるネットワークの構築を目指す。

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