まつもとゆきひろ氏
まつもとゆきひろ氏
[画像のクリックで拡大表示]
前田修吾氏
前田修吾氏
[画像のクリックで拡大表示]
Rubyアソシエーション発表会見の模様。右から前田修吾氏,まつもとゆきひろ氏,ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長 井上浩氏(写真提供:島根県)
Rubyアソシエーション発表会見の模様。右から前田修吾氏,まつもとゆきひろ氏,ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長 井上浩氏(写真提供:島根県)
[画像のクリックで拡大表示]

 Rubyの作者まつもとゆきひろ氏と,まつもと氏がフェローとして所属するネットワーク応用通信研究所は7月27日,Ruby普及支援団体「Rubyアソシエーション」を設立すると発表した。まつもと氏が理事長に就任する。

 活動内容はコミュニティ支援,イベント開催および支援,Rubyを用いたシステムインテグレーション事業の支援,Rubyグッズの販売,広報など,人材やサポートの面でRubyをエンタープライズ分野で安心して利用できる環境を整備するとしている。Rubyの商標管理や,Ruby技術者検定試験の実施も検討している。

 RubyアソシエーションはLLC(合同会社)として設立し,理事長にまつもと氏,副理事長にネットワーク応用通信研究所主任研究員 前田修吾氏が就任する。前田氏はRubyをHTMLファイル中に記述できるerubyや,RubyをApacheモジュールとして動作させるためのmod_rubyなどを開発している。Rubyアソシエーション本社は島根県松江市駅前の「開発交流プラザ」内に置く。開発交流プラザは,松江市がRubyによる産業振興施策「Ruby City Matsueプロジェクト」の拠点として設置した「松江オープンソースラボ」も入居している(関連記事)。

 まつもと氏は抱負として「Rubyの目的は人々をハッピーにすること。ただし最初は個人的なプロジェクトとして始めたものであるために,ビジネスでの要求とは若干のギャップがある。ビジネスで利用する方にもハッピーになってもらうために,Rubyアソシエーションでそのギャップを埋めていきたい」と話している。

◎詳細記事

  • まつもと氏ら、Rubyの維持・普及を担う新法人「Rubyアソシエーション」設立