米Googleは米国時間7月26日,衛星写真と3次元(3D)画像を組み合わせた地図表示ソフトウエア「Google Earth」の企業向けソリューション「Google Earth Enterprise」における機能強化について発表した。2次元(2D)表示が可能になったほか,マッシュアップに対応する。

 これまでGoogle Earth Enterpriseの衛星画像,地形および標高データ,航空写真などデータにアクセスするには,ダウンロードした専用クライアント上で3次元(3D)表示しなければならなかった。今後は,これらのデータをWebブラウザ上で2D表示して確認することが可能。

 また,地図サービス用API「Google Maps API」の特別バージョンを使えば,Google Earth Enterpriseデータの2D表示を「Google Map」などのWebアプリケーションに組み込んで,他のソースによる情報とのマッシュアップが行える。

 「より簡単に社員が企業の地域別データにアクセスできるようになるだけでなく,既存のWebアプリケーションに地図情報を他の情報レイヤーと統合して同じブラウザ上で閲覧できる」(GoogleのEnterprise事業製品管理担当マネージャのMatthew Glotzbach氏)。

 そのほかGoogle Earth Enterpriseでは,LDAPやSSLなどのセキュリティ・プロトコルへのサポート強化,ベクター処理の高速化,検索フレームワークの向上なども図ったという。

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