米Time Warner傘下のAOLは米国時間7月24日,行動ターゲティング広告ネットワークを運営する米TACODAを買収することで合意に達したと発表した。買収金額は明らかにしていない。AOLはTACODAの技術を獲得することで,ターゲット型広告の強化とネットワークの拡大を図る。

 TACODAはニューヨークを拠点とする企業。消費者のオンライン上の活動を分析することで関連性の高い広告を表示する技術を提供している。買収後は,AOLの完全子会社として運営を続ける。

 調査会社の米eMarketerは,2006年に3億5000万ドル規模だった行動ターゲティング型広告市場は,2011年までに38億ドル規模に拡大すると予測している。

 AOLは広告関連の企業買収を進めており,2007年5月にはモバイル広告の米Third Screen Mediaとオンライン広告の独Adtechの買収を発表している。2006年には,ビデオ映像に広告を挿入する技術などを持つ米Lightningcastを買収している。

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