千葉銀行と第四銀行、北國銀行、中国銀行は7月25日、システム共同化の検討を開始することに合意したと発表した。新商品やサービスの提供スピードの向上、内部統制の強化、ITコストの抑制、IT要員の相互補完などが狙い。2008年3月までに共同化によるメリットを調査・検討し、08年4月のプロジェクト開始を目指す。

 4地銀はまず、顧客管理、チャネル系など周辺システムの共同化を目指す。その後、勘定系システムの共同化を進めていきたい考え。共同化に伴う開発・移行リスク、周辺システムの更改時期が迫っている点、勘定系は当面更改の必要がないことなどを考慮して、このような計画を立てた。

 4地銀のメイン・ベンダーは、いずれも日本IBM。各行ともに勘定系は日本IBM製メインフレームで動作させているほか、中国銀を除く千葉、第四、北國の3地銀は日本IBMにシステム運用などをアウトソーシングしている。