米D-LINKはワイヤレスUSB対応ハブとアダプターのセット品を約2万7000円で9月以降出荷する
米D-LINKはワイヤレスUSB対応ハブとアダプターのセット品を約2万7000円で9月以降出荷する
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 業界各社によって設立された非営利企業であるUSBインプリメンターズフォーラムは2007年7月23日(米国時間)、ノートパソコンなど6製品にワイヤレスUSBの認定ロゴを付与したと発表した。同フォーラムが、ワイヤレスUSBの認定制度を始めたのは2006年9月。これまで半導体チップへのロゴ付与にとどまっていたが、今回初めてパソコンや周辺機器を認定した。

 ワイヤレスUSBは2005年5月に標準化された次世代技術である。現行のUSB 2.0を無線化することで、パソコンと周辺機器間をケーブルレスにする。通信速度は、接続する機器同士が3m以内ならUSB 2.0と同じく最大480Mbps、10m離れると110Mbpsになる。

 認定ロゴを得たのは、ノートパソコンが米デル「Inspiron 1720」と米レノボ「ThinkPad T61」「同T61p」の3製品。3製品とも現行モデルを改良した新モデルである。それぞれ、ワイヤレスUSB機能を内蔵しており、ワイヤレスUSBに対応した周辺機器との間をケーブルレスでつなぐことができる。

 周辺機器としてロゴを得たのは、米D-LINK「DUB-2240」(ワイヤレスUSB対応ハブ)および「DUB-1210」(ワイヤレスUSB対応アダプター)、米IOGEAR「Wireless USB Hub & Adapter Kit」(ハブとアダプターのセット品)の3製品である。アダプターはパソコンにつなぎ、ハブはプリンターなど周辺機器につないで使う。両者をペアで使うことで、ワイヤレスUSBに対応していないパソコンと周辺機器の間でも無線接続できるようになる。

 今回同フォーラムが認定した上記6機種は、いずれも9月以降順次出荷される。唯一価格を明らかにしたのは米D-LINKで、DUB-1210とDUB-2240の価格はそれぞれ米119.99ドル(約1万5000円)。 DUB-1210とDUB-2240のパッケージ製品「DUB-9240」も出荷する予定で、こちらは米219.99ドル(約2万7000円)。

 なお、2006年11月にワイ・イー・データが「ワイヤレスハブYD-300」(オープン価格で、実勢価格3万4000円)を出荷した実績があるが、こちらはワイヤレスUSB技術を採用しているものの、フォーラムから認定ロゴを取得していない。新しく登場する認定ロゴを取得した6製品については、相互接続性が保証される点で異なる。