米EMCは米国時間7月24日,2007年第2四半期の決算を発表した。連結売上高は31億2000万ドルで前年同期比21%増加し,16四半期連続で2ケタ成長となった。GAAPベースの純利益は3億3440万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.16ドル)で,同33%増加した。

 事業別でみると,EMCシステム部門は前年同期比18%増収で,全売上高の43%を占めた。ソフトウエア・ライセンスおよびメンテナンス部門は同27%成長し,全売上高の 41%を創出した。プロフェッショナル・サービスやシステム・メンテナンスなどのサービスによる収入は同18%増加,売上高全体に占める割合は16%だった。

 北米の売上高は前年同期比20%増収(売上高全体の58%)で,北米以外は同23%増加した。欧州/中東/アフリカ地域,中南米,日本を含むアジア太平洋地域が2ケタ成長を遂げ,中でも日本を含むアジア太平洋地域は同32%拡大した。

 VMware事業では引き続き好調で,売上高が前年同期比89%増の2億9800万ドル。ちなみに,同事業は新規株式公開を実施する計画で,米Intelが投資部門Intel Capitalを介して出資する意向を表明している(関連記事)。

 RSA情報セキュリティ事業も好調で,売上高は前年同期から21%増の約1億2500万ドル。クレジット・カード情報保護のためのPCIデータ・セキュリティ基準(PCI DSS)の普及などに支えられた。

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