米Microsoftによると,「Windows Vista」の後継OS「Windows 7」(開発コード名。この名称はWinInfoが2007年1月に初めて報じた)のリリースは今のところ2010年の予定という。以前の情報と異なり,かつて「Vienna」という開発コード名で呼ばれていたWindows 7は,Windowsのメジャー・リリースとなり,企業向けおよび消費者向けの製品で32ビット版と64ビット版の両方を出荷する(関連記事:「Windows Vienna(またはWindows 7)」のFAQ)。このことから,64ビット版のx64コード環境に完全移行するというMicrosoftの計画は,予想より進ちょくが遅くなっているようだ。

 Microsoftは7月第2週に開催したパートナ向け会議の場で,Windowsクライアントで「Windows Server」と同様のリリース・スケジュールを採用すると示唆した。つまり,4年ごとにメジャー・リリースを実施し,各メジャー・リリースの2年後に小規模なアップデートをいくつか行うことになる。Windows Vistaの発売が2006年だったことと,Windows 7がメジャー・リリース扱いになったことから,Windows 7の2010年リリースは納得できる。ところがMicrosoftは,まず2008年にWindowsのマイナー・アップデートがあるかどうかを明言しない。ただ「Windows Vista用Service Pack 1(SP1)を2008年に提供する」としているだけだ。

 こうしたWindows 7に関する新しい詳細情報は,7月第3週の終わりにフロリダ州オーランドで開かれたMicrosoftの年次販売会議から得た。どうもMicrosoftは,Windows 7を企業向けライセンス方式や小売方式,パソコン同こんで販売するほか,消費者に対して会員制サービスとして提供できないか検討しているらしい。Microsoftによると,Windows 7は次期メジャー・リリース版Windowsの社内向け開発コード名であり,変わる可能性がある。なおWindows 7という開発コード名は,「Windows 7.0」に相当するという事実を反映している(Windows Vistaは「Windows 6.0」だった)。

 Windows 7について詳しい情報を知りたいなら,「Windows 7 FAQ」(英語版日本語版)を読んでいただきたい。まだFAQの内容は充実していないが,新たな情報の入手にともない随時更新していく。