米InterActiveCorp(IAC)傘下のAsk.comは米国時間7月19日に,ユーザーにプライバシ管理の手段を提供する新製品「AskEraser」を,同社の検索サービス「Ask.com」に間もなく導入すると発表した。ユーザーは検索履歴をAsk.comが保管しないよう設定できる。

 Ask.comのCEOであるJim Lanzone氏は,「匿名ユーザー情報(の保管)は検索製品の強化にたいへん有用であり,これら情報の用途について当社はオープンかつ透明にしている。しかし,新製品に関心を抱き,自身のプライバシをいっそう強く守りたいと考えるユーザーがいることも理解している」と述べた。

 AskEraserで履歴情報を保存しない設定を選ぶと,検索結果ページでその設定状況が表示される。

 AskEraserは,年内に米国と英国で導入する。2008年より世界市場に拡大する予定。

 また同社は,ユーザーのIPアドレスやクッキー情報の保存期間を18カ月以内とする新たな基準も発表した。

 ちなみに米Googleは,欧州連合(EU)のデータ保護法に準拠するためとして,サーバー・ログの保存期間を18カ月に短縮する方針を6月に明らかにしている(関連記事)。

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