NTTPCコミュニケーションズは、今年秋をメドにSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)ビジネスに本格参入する。営業を支援するSFA(セールス・フォース・オートメーション)などの業務ソフトを、回線サービスとセットにして提供。閉域網でサービスを提供することで、高いセキュリティを確保している点をユーザーに訴求する考えだ。

 業務アプリケーションのSaaSサービスは、7月中旬に開始した「モバイルオフィスサービス」に追加する形で提供する計画。同サービスは、IP-VPN(仮想閉域網)サービスとIP-VPN網に接続するためのモバイル・ゲートウエイ・サービス、それからWebポータルとWeb会議、グループウエアという情報系アプリケーションを組み合わせ、従量制で提供するサービスである。

 これらの情報系アプリケーションに続いて需要がある分野として、SFAやCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の分野に焦点を合わせている。ミロク情報サービスやセールスフォース・ドットコムなど現在3~4社と提携交渉を進めているという。NTTPCは複数のベンダーとの協業をまとめ、ユーザーに複数の選択肢を用意したい考えだ。

 モバイルオフィスの月額料金は、回線とゲートウエイ機能、Webポータルとグループエアを利用するタイプで1ID当たり2000円、初期費用は3000円。Web会議機能は同時接続人数が5人までで月額5万円。直販のほかパートナー経由でも販売している。