米Motorolaが米国時間7月19日,2007年第2四半期の決算を発表した。売上高は87億3200万ドルで,前年同期の108億2000万ドルおよび前期の94億3300万ドルから減少した。会計原則(GAAP)の純損失は2800万ドル(継続事業による希薄化後の1株当たり損失は2セント)。前年同期は純利益13億8400万ドル(希薄化後の1株当たり利益54セント),前期は純損失1億8100万ドル(希薄化後の1株当たり損失9セント)だった。

 当期は営業損失1億5800万ドル,前年同期は営業利益15億2200万ドル,前期は営業損失3億6600万ドルを計上した。

 事業別にみると,モバイル・デバイス部門の売上高は42億7300万ドルで,前年同期の71億4000万ドルに比べ40%減となった。携帯電話機の出荷台数は3550万台で,北米および中南米では好調だったが,アジア/欧州/中東/アフリカでは出荷台数の減少が目立ったという。出荷台数ベースの世界市場シェアは13.5%と推計する。

 家庭およびネットワーク・モバイル事業の売上高は25億6400万ドルで,前年同期の23億4300万ドルに比べ9%増。企業向けモバイル・ソリューション事業の売上高は19億2000万ドルで,前年同期の13億5500万ドルから42%急増した。この成長について,Motorolaは2007年1月に買収した米Symbol Technologiesの影響を挙げる(関連記事)。

 2007年第3四半期の業績見通しについて同社は,継続事業ベースの1株当たり損益は当期と同等か,やや改善すると見込む。

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