Linuxディストリビュータの米Xandrosは,オープンソースAjaxグループウエア事業の米Scalixを買収する。Xandrosが米国時間7月19日に明らかにしたもの。ただし,買収金額など詳しい取引条件については公表していない(関連記事)。

 XandrosはカナダのCorelから「Corel Linux」を引き継ぎ,Linuxディストリビューション「Xandros」として販売している。WindowsとLinuxの相互接続に向け,先ごろ米Microsoftと技術/事業/マーケティング/特許に関する契約を結んだ(関連記事)。

 一方Scalixは,「Microsoft Outlook Express」と似た使い勝手のAjax対応メール・ソフトウエアおよびスケジューラをオープンソース・ソフトウエアとして公開するとともに,上位版を販売している。

 この買収により,ScalixはXandrosの100%子会社になる。ただし,今後も独立した運営を継続し,Red Hat/Novell/Xandrosなどすべての既存対応プラットフォームに対するサポートを続ける。

 米メディア(internetnews.com)によると,Scalixの無料版ソフトウエア「Scalix Community Edition」の累計ダウンロード回数は20万回以上という。

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