KDDIとNJKが共同開発した「快速!交通費」の画面表示例
KDDIとNJKが共同開発した「快速!交通費」の画面表示例
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 KDDIは、7月20日まで開催中の展示会「ワイヤレスジャパン2007」において、携帯電話機を利用した交通費精算サービス「快速!交通費」を出展している。

 快速!交通費は、携帯電話機上で動くEZアプリ(BREWソフトウエア)を利用したASPサービスで、エヌジェーケー(NJK)と共同開発した。専用アプリケーション・ソフトウエアで利用した路線や発着駅を選択したうえで鉄道経路の検索サービス「駅すぱあと」を使って運賃データを計算、一定期間携帯電話機に保存しておく。そのデータ・ファイルは、適宜、電子メールの添付ファイル(CSV形式)として送信できる。そのデータ・ファイルは、KDDIがオプションとして提供するデータ連携ツールを使うことで、会計システムの中に取り込むことも可能だ。現在、勘定奉行への対応を済ませており、そのほかの会計ソフトウエアへも対応を図る。

 同サービスは、今週から提供が始まっており、月額の利用料金は105円。KDDIでは、これまでに約200人が活用しているという。KDDIでは、おサイフケータイによる「モバイルSuica」などへの応用も検討中である。発着駅などの入力の手間が省けるために利便性が上がるが、実現には、鉄道会社が保有する個人データを活用できるかどうかがカギになりそうだ。