NECソフトは7月19日、メールアーカイブのアプライアンス製品「AddPoint/MailWallServer」の新版を発表した。新たに、メール監査機能や個人情報検査機能などを追加し、情報漏えい事故を未然に防ぐ機能を強化した。出荷開始は8月1日。価格は401万1000円(1台構成、50ユーザー)。NECグループのほか、大塚商会など8社のパートナー企業が販売する。今後1年間で50セット、2億円の販売を見込む。

 AddPoint/MailWallServerは、メールサーバーが送受信するメールをアーカイブしたり、情報漏えいなどセキュリティを検査したりする専用機。電子メールフィルタリングソフト「GUARDIANWALL」を処理エンジンとして搭載する。本体にはアーカイブに必要なHDDを内蔵し、基本モデルで最大600GBのメールを保存できる。HDD容量は、オプションで最大1.5TBまで増設できる。

 新版では、アーカイブしたメールの監査機能を追加した。フィルタリングで監査対象となったメールに対して、管理者の監査履歴などを記録できるようになった。また、クレジットカード番号や電話番号、住所など個人情報を含むメールの流出を防ぐ機能も追加した。このほか、デュアルコアのCPUを搭載し、電源やファンの二重化など本体の仕様強化を図っている。

 販売パートナーは、大塚商会、兼松エレクトロニクス、キヤノンシステムソリューションズ、日商エレクトロニクス、ネットワールド、日立ハイテクソリューションズ、富士通ビジネスシステム、ユニアデックスの8社。NECグループでは、NECとNECフィールディングが販売している。