「Internet Security free」のランチャー画面。赤枠部分(3カ所)に広告を表示する
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定義ファイルの更新時に出現するポップアップウインドウにも広告を表示
定義ファイルの更新時に出現するポップアップウインドウにも広告を表示
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 キングソフトは2007年7月19日、ソフトウエア本体の価格と年間更新料がいずれも無料の統合型セキュリティソフト「Internet Security free」を提供開始すると発表した。同日より同社の公式ホームページよりダウンロードできる。

 Internet Security freeは、ウイルス対策、パーソナルファイアウオール、スパイウエア対策、スパム対策などの機能を持つ統合型のセキュリティソフト。同社の有料版の統合型セキュリティソフト「Internet Security 2007」と全く同じ機能を持ちながら、ユーザーにかかるコストは0円。

 セキュリティソフトの中には、ソースネクストの「ウイルスセキュリティZERO」や、イーフロンティアの「ウイルスキラーZERO」のように、既に年間更新料が0円のソフトが登場しており人気を呼んでいる。キングソフトによると「年間更新料に加えソフトウエア本体の価格も0円のセキュリティソフトは、統合型ではInternet Security freeが初めて」という。

 完全無料を実現するため、Internet Security freeではソフトウエアのインタフェースに広告を表示する。現時点では広告配信パートナーとして、アフィリエイト広告を配信するリンクシェアと検索連動型広告を配信するオーバーチュアを選定。両者の広告配信サービスを利用して、ソフトウエアのインストール時にユーザーが入力する地域や性別、年齢層、職業などの情報にマッチした広告を表示する仕組みだ。

 定義ファイルの更新時に出現するポップアップウインドウにも広告を表示する。現在は1日3回定義ファイルを更新しているが、2007年末に向けて1日24回の更新を目指すという。更新回数の増加については「広告を出す回数を増やしたいというよりも、製品の品質向上が理由」(キングソフト)とのこと。なお、広告表示が邪魔な場合、別途料金を支払うことでInternet Security 2007へ切り替えられる。