セキュリティ対策ソフトなどを手がけるソフォスは2007年7月18日、同社ラボが受信した迷惑メール(スパム)の数を基に、2007年第2四半期(4月から6月)の「スパム送信国ワースト12」を発表した。この期間に同社が受信した迷惑メールの19.6%は、米国に存在するコンピューターから送信されたという。
今回発表された「スパム送信国ワースト12」は以下のとおり。
順位 | 国名 | 割合(%) |
---|---|---|
1 | 米国 | 19.6 |
2 | 中国 | 8.4 |
3 | 韓国 | 6.5 |
4 | ポーランド | 4.8 |
5 | ドイツ | 4.2 |
6 | ブラジル | 4.1 |
7 | フランス | 3.3 |
8 | ロシア | 3.1 |
9 | トルコ | 2.9 |
10 | 英国 | 2.8 |
10 | イタリア | 2.8 |
12 | インド | 2.5 |
その他 | 35.0 |
同社によれば、2007年第2四半期に受信した迷惑メールの総数は、2006年同期比で9%増であるという。米国のワースト1は最近の傾向。例えば、2007年第1四半期(1月から3月)も19.8%でワースト1だった。
今期の特徴としては、欧州から配信される迷惑メールの数が増えていることを挙げている。2007年第1四半期は、ワースト12に欧州の国が5カ国含まれていたのに対して、今期はトルコが“チャートイン”して6カ国に増えた。この6カ国の合計は、米国を超えている。
ソフォスでは、この理由の一つとして、「ゾンビパソコン(ゾンビ化されたパソコン)」が欧州で増えていることを挙げている(図)。ゾンビパソコンとは、ウイルスに感染して、攻撃者に乗っ取られたパソコンのこと。乗っ取られたパソコンは、迷惑メールの送信に悪用されることが多い。
日本に存在するコンピューターから送られた迷惑メールは、全体の1.3%。20番目に多かったという。