米国の独立系監視団体National Legal and Policy Center(NLPC)は米国時間7月19日,最新映画の海賊版が米Googleのビデオ検索サービス「Google Video」でホスティングされているのを検出したと発表した。

 NLPCが確認したのは,現在米国で劇場公開中の映画「Live Free, Die Hard(ダイ・ハード4.0)」「Harry Potter and the Order of the Phoenix(ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団)」「Sicko(シッコ)」の海賊版。NLPCによると,これらはGoogleが削除したあとでも,別のファイル名でアップロードが繰り返された。

 NLPCの会長であるKen Boehm氏は,「Googleは,繰り返しアップロードされる著作権侵害コンテンツを最先端ツールによって削除しているという。だが,ここ数日で何度もアップロードされた海賊版映画の数を見ると,最先端ツールには効果がない」とGoogleを批判する。さらに「Google Videoには,外国語に吹き替えられた米国の人気映画や,インド,ロシア,中東,アジアなどの外国映画の吹き替え版もアップロードされている。これらの映画のほとんどは著作権所有者の許可がないことはGoogleもわかっているはずだ」(同氏)と述べた。

 NLPCはまた,7月16日~22日にGoogle Video上で確認した著作権侵害コンテンツのワースト50も発表した。Google Videoにアップロードされている海賊版の映画本編,音楽コンサート,テレビ/ケーブル番組のうち,最も長期間放置されているのは「Ministry of Sound, 2006 Annual」コンサートの映像で476日間。ワースト50全体の平均期間は175日間だった。

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