写真1●「災害情報ポータル/安心サービス」の画面
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写真2●ソニーの「HD双方向コミュニケーションシステム」。料理教室とテレビのスタジオとの間で映像をやり取りして放送するデモが行われている
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 NTTグループは7月18日,NGN(次世代ネットワーク)のフィールド・トライアルで展開中のサービスや端末を公開している東京・大手町のショールーム「NOTE(NGN Open Trial Exhibition)」をリニューアル・オープンした。大手町のNOTEは6月末から7月17日までの間に工事が行われ,NGN上で利用可能なサービスや端末の展示が増加した。

 NOTEは,企業向けの「NGN for Business」,公共や介護・医療向けの「NGN for Society」,日常生活向けの「NGN for Life」という三つのテーマに分けて展示している。新たに13点のサービスと端末が加わり,特にNTTグループ以外のトライアル参加企業からの出展が大幅に増加している。また新コーナーとして,4月から開始した一般モニター向けのトライアルで利用可能なサービスや端末を紹介する「NGN Trial@HOME」を追加。遠隔のハードディスク・レコーダーの操作も可能な「多目的AV家電連携端末」や,ハイビジョン映像配信サービスを展示している。その一方で,NGNのコンセプトやテクノロジーに関する展示はリニューアル前に比べて縮小している。

 新たに追加した13点のうち目立つのが,災害対策関連サービスの展示。「NGN for Society」の中に展示してある「災害情報ポータル/安心サービス」(NTT),「緊急地震速報サービス」と「災害時安否情報共有サービス」(いずれもNTTコミュニケーションズ)がそれにあたる。このうち,災害情報ポータル/安心サービスでは,災害発生時に地図上に避難勧告地域を色で示したり,自治体が発表した被害状況を動画や静止画で表示したりできる(写真1)。また,プレゼンス情報を利用した被災者の安否情報の確認や,災害非難場所で緊急連絡用の無線LAN(Wi-Fi)端末を避難者に貸し出すデモを実演した。

 また,「NGN for Business」に展示される企業向けのサービスや端末は,新たに7点と追加展示の半数以上を占める。新しく展示されたサービスや端末としては,住友電工ネットワークスがパケットロスを回復してハイビジョン映像を安定して配信する「HD映像配信サポートデバイス」,ソニーがH.264方式によるハイビジョン画像と高音質を使ってコミュニケーションする「HD双方向コミュニケーションシステム」(写真2),三菱電機が既存のアプリケーションを変更せずにNGN上で利用可能にする「SIPアダプテーション機能搭載型ゲートウェイ」などがある。

 「NGN for Life」には,NECビッグローブの「PC向け高画質映像配信サービス」と岩崎通信機の「高品位オーディオ通信サービス」の二つが新たに追加された。

 NOTE大手町は12月までの予定で,平日午前10時から午後6時まで営業している。見学は事前予約制で,NOTEのWebサイトから予約を受け付けている。

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