アッカ・ネットワークスの木村正治CEO
アッカ・ネットワークスの木村正治CEO
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 アッカ・ネットワークスの木村正治最高経営責任者(CEO)は2007年7月18日、高速移動通信技術IEEE 802.16e(モバイルWiMAX)を利用した事業展開について明らかにした。2008年初頭には地方都市を中心にサービスを開始し、同年後半から2009年には大都市圏で集中的に展開したい考えだ。ネットワークの構築を早期に進め、他事業者にもWiMAXベースの通信インフラを提供するビジネスモデルを目指す。木村CEOがワイヤレスジャパン2007の基調講演で言及した。

 2008年後半から提供予定の無線通信サービスの開始に合わせ、自社ブランドのデータ通信カードをユーザーに直接販売する。データ通信カードなどに使用する自社ブランド名は「アッカ・ワイヤレス」。2007年7月に設立した企画会社を、免許交付を受けた段階で事業会社化し、アッカ・ワイヤレスブランドの商品の取り扱う。将来的には、他メーカーがパソコン、ゲーム機、家電などWiMAXに対応した製品を開発・販売し、アッカはそれらが使用するネットワークおよびユーザー認証サービスの提供に注力する。

 2011年ごろからは、カーナビゲーションシステム、モバイルIP電話など、高付加価値サービスへの展開も想定している。

 木村CEOは「MVNOとしてWiMAXサービスを提供したい事業者に対しては、基地局、WiMAXアクセス網、認証・課金システムなども含めて、幅広いサービスを提供したい」としている。

■変更履歴
初出時、IEEE 802.11e(WiMAX)という表現がありましたが、IEEE 802.16e(モバイルWiMAX)の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2007/7/19 21:35]