写真●クリアスウィフト「MIMEsweeper Web Appliance」
写真●クリアスウィフト「MIMEsweeper Web Appliance」
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 クリアスウィフトは,外部へのWebアクセスを制御するアプライアンス「MIMEsweeper Web Appliance」の出荷を,9月1日に開始する(写真)。メール・フィルタリング製品のエンジンを使い,HTTPを使ってやり取りされるデータを,メールと同じポリシーでチェックし,情報漏洩を防ぐ。クリアスウィフトのメール・フィルタリング製品と同じコンソール画面で,ルールの設定やアクセス状況を分析することができる。

 「外部のWebサイトなどを経由する情報漏洩のリスクが高まっている。企業にとって,メールだけでなく,Webアクセスのセキュリティ対策も急務だ」と,クリアスウィフトの宮本哲也マーケティング ディレクターは製品投入の狙いを説明する。

 同社がWeb経由の漏洩が増加する背景にあると考えているのは,Web2.0と呼ばれる技術やサービスを,企業の従業員が利用するケースが増えていること。クリアスウィフトは,2007年5月から6月にかけて日本国内の会社員,公務員を対象に,Web2.0と呼ばれるサービスの利用状況に関する調査を実施した。その結果,回答者の89.2%が,インターネット上で提供されるWebメールやブログなどのサービスを利用していたという。それにもかかわらず,所属する企業や団体にインターネット利用ポリシーが設けられていると回答したのは,26.5%に過ぎなかった。

 「Web2.0の技術を使ったサービスは企業にも徐々に普及している。情報漏洩などのリスクを考慮すると,今後は,こういったサービスの利用についてもセキュリティ・ポリシーの策定・浸透が必要になる」と,メイソン さや佳 マーケティング・コミュニケーションは,調査結果を分析する。

 MIMEsweeper Web Applianceは,ウイルスやスパイウエアなどの侵入を防ぐ機能も備える。価格は税込みで210万円から。