米Oracleは米国時間7月17日,フィールド・サービスを支援する「Oracle Field Service 12」に米Googleのサービス「Google Maps for Enterprise」のAPIを統合したと発表した。Googleのサービスを統合することで,顧客サービス,リソース活用,業務効率の向上を支援する。

 Oracle Field Serviceは,アプリケーション・スイート製品「Oracle E-Business Suite」の一部で,技術者の派遣プロセスや現場の問題解決を支援する機能を提供する。Google Maps APIの統合により,技術者を派遣するサービス・プロバイダは,現場により早く到着するためのルートを見つけやすくなった。技術者は,Googleの地図や衛星画像を見ることで,現場の位置を把握しやすくなる。Google Maps APIにより,地図の画像はリロード(再読み込み)する必要なくズームや移動ができる。

 このほかにも,Field Service 12には,複数日にまたがる作業のサポートや顧客のアポイント記録の追跡機能など,技術者のスケジュールを最適化する機能が追加された。また,フィールド・サービスの管理者向けに新しいポータルを用意,社内外の技術者に割り当てられた作業を管理できるようになった。

 Oracle Field Service12は現在利用可能となっている。Google Maps for Enterpriseは,Oracle Field Service 11.5.10以降に統合できる。

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