米マイクロソフトは2007年7月16日(米国時間)、家庭向けサーバーOS「Windows Home Server」の開発を完了し、RTM(released to manufacturing;製造工程向けリリース)版の段階に入ったと発表した。パソコンメーカーなどのOEMパートナーに提供を開始した。

 Windows Home ServerはWindows Server 2003をベースに改良を加え、家庭内で手軽に使えるようにした製品。ファイルやプリンターの共有に加え、クライアントとなるパソコンのファイルバックアップやディスクの追加といった作業を簡単に実行できるという。2007年1月に開催されたCES(Consumer Electronics Show)で、ビル・ゲイツ会長が発表した。

 これまでに、米ヒューレット・パッカードや米ゲートウェイなどがこのOSを搭載したハードウエアの開発を表明している。今回、新たに米アイオメガと、オランダ富士通シーメンスコンピューターズの2社も対応を発表。2007年の後半に対応製品を出荷する見込みだ。なお現在のところ発売が予定されているのは、英、独、仏、スペインの各国語版。日本語版の発売については未定である。