ノートパソコン向けのハイエンドCPU「Core 2 Extreme」
ノートパソコン向けのハイエンドCPU「Core 2 Extreme」
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 インテルは2007年7月17日、ノートパソコン向けのクアッドコアCPUを2008年に製品化する計画を発表した。クアッドコアCPUとは、演算回路であるCPUコアを4つ持つCPUのこと。現在、ノートパソコン向けのCPUでは、CPUコアを2つ持つデュアルコアCPUが主流。クアッドコアCPUはまだ登場していない。

 インテルはデスクトップパソコン向けにクアッドコアCPUを投入済み。ただし、デュアルコアCPUを2つ組み合わせたような構成でクアッドコアCPUを製造しているため、消費電力がデュアルコアCPUの2倍になるという問題を抱えている。2008年に製品化するノートパソコン向けのクアッドコアCPUでは、消費電力について何らかの改善策を施すという。

 そのほか、ノートパソコン向けCPUでは、初めてハイエンドブランド「Extreme Edition」の名前を冠した「Core 2 Extreme X7800」を発表した。動作周波数は2.6GHzで、CPUとチップセットを結ぶフロントサイドバス(FSB)は800MHz、2次キャッシュは4MBとなる。Core 2 Extreme X7800は既にパソコンメーカーに出荷中で、2週間以内に同CPUを搭載したノートパソコンが製品化されるという。

 Core 2 Extreme X7800の大きな特徴として、動作周波数を定格より高められるよう、「Bus Ratio Locks」と呼ぶ保護機能を外している。ただし、インテルは定格の数値を超えた動作周波数で使用した場合に生じる問題について、保証はできないとしている。

 デスクトップパソコン向けには、動作周波数が3GHzのクアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX6850」のほか、同じくクアッドコアCPUの「Core 2 Quad Q6700」を発表。デュアルコアCPUについても「Core 2 Duo E6850」のほか、「同E6750」「同E6550」といった新製品を発表した。上記5種類のデスクトップパソコン向けCPUについても、パソコンメーカーに出荷中で、一般消費者向けにも2週間以内に出荷開始する。