スイッチ代表取締役の鷹野雅弘氏
スイッチ代表取締役の鷹野雅弘氏
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[Web標準の日々]の受け付け風景
[Web標準の日々]の受け付け風景
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 スイッチとネクサス・アドバンスセミナーは2007年7月15,16日の2日間にわたって,The Days of Web Standards 2007[Web標準の日々]を開催した。秋葉原のデジタルハリウッド大学秋葉原校舎,デジタルハリウッド大学,秋葉原UDXの三つの会場に分けて合計71セッションを実施。延べ1000人以上が参加した。

 セッションはテーマごとに12のトラックに分かれて同時進行した。主なトラックはアクセシビリティ/ユーザビリティ,UX(ユーザー・エクスペリエンス),XHTML+CSS,ブラウザ,SEO/SEM,アクセス解析,リッチメディア,JavaScript/Ajax/DOM,Webマーケティング,Webディレクション,ビジュアルデザイン,Adobe CS3。Web標準に関する話題に留まらず,Web制作全体をカバーする内容を揃えた。

 スペシャルセッションでは慶應義塾大学環境情報学部教授でWWWコンソーシアム(W3C)アジア担当技術統括副責任者の萩野達也氏が「W3Cのこと,本当にご存じですか ~ Web標準を語る前に,今こそ知っておきたいW3C」と題して組織の特徴や標準勧告作成手続きの流れなどを解説した。技術を標準化する際に重要なのは設計の思想と語り,意見と意見の足し算ではなく,また多数派の意見だけが正しいとは言えないと指摘した。

 主催のスイッチ代表取締役の鷹野雅弘氏は今年のイベントを「人と人とがつながる,お祭りのようなもの」と説明した。セッション開始時には必ず隣の席同士で名刺交換など挨拶をしようと促すなど,集まった人々がコミュニケーションしながら情報収集できる場を目指したという。

 また今後,本イベントの一部のセッションを再演する予定もあると話した。「今回同じ時刻に複数のセッションを開催する形式を取ったため,他にも興味のあるセッションがありながら参加できなかった方がいる。配布したアンケートに見たかったのに見られなかったものや,自分は見たが面白いので他の人にも見てほしいといったお勧めセッションを記載していただき,集計の結果人気のあったセッションは9月か10月頃に再演する予定だ」(鷹野氏)。今後の予定など詳しい情報はCSS Nite公式ブログで確認できる。