米Verizon CommunicationsのVerizon Businessは米国時間7月16日,大企業および政府機関向けの次世代の光ネットワーキング・ソリューション「Verizon Integrated Optical Service」を発表した。このサービスで提供する専用の光ネットワークにより,企業は高密度光波長多重分割(DWDM)や同期光ネットワーク(SONET)といった光技術とEthernetサービスを単一のリング・プラットフォームに統合できるようになる。時分割多重(TDM),ストレージ,ビデオ,メインフレーム・アプリケーションなどさまざままな用途に対応できるという。

 このサービスは,金融,ヘルスケア,政府機関,教育部門など広い帯域幅を必要とする顧客をターゲットとしており,440Gビット/秒の帯域幅を提供する。サービスのアーキテクチャとして採用する光伝送プラットフォーム「ROADM(reconfigurable optical add/drop multiplexer)」より,ユーザーは高速ネットワーク上で音声,ビデオ,データをほかのアプリケーションと統合できるようになるという。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Verizonは全米26の州と都市でこのサービスの提供を開始した。サービス品質契約(SLA)では,常時監視と99.999%のアップタイムを保証している。料金は顧客のニーズによって異なるが,1カ月あたり6万~15万ドル程度になるという。

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