7月16日午前10時過ぎに発生した新潟県中越沖地震の影響で、携帯電話のサービスに影響が出ている。午後5時30分現在で、NTTドコモが被災地と全国の発着信、KDDIが被災地から全国への通話やデータ通信を制限している。

 ソフトバンクモバイルは、第2/第3世代ともに通話やデータ通信の規制をしていないが、新潟県内で多くの基地局がダウンしている。具体的には、第3世代が50、第2世代が26の計76の基地局が停止している。「主として基地局をつなぐ有線の伝送路が切断などで利用できなくなっているため」(ソフトバンクモバイル)としている。新潟県内の基地局数は公表していないが、第3世代は全国約4万2000の基地局を保有しているという。

 NTTドコモは第2/第3世代をあわせて8、KDDIは2の基地局がそれぞれ停止しているという。それぞれ、商用電源の停電によるものが中心で、「全国から10台の電源車を向かわせている」(NTTドコモ)といった対処をしている。時間が経過するにつれて、バッテリーで動いている基地局がダウンし始めるからだ。


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