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 山本博之氏は7月13日,オープンソースのメール・クライアント「Sylpheed」の全文検索機能「Sylph-Searcher」を正式公開した。オープンソースDBMS「PostgreSQL」の全文検索モジュールtsearch2を利用したツール。「ハードウエア環境にもよるが15万件程度のメール・データなら一瞬で検索できる」(山本氏)という。

 Sylph-Searcherは蓄積されたメールのデータを単語に分割し,あらかじめインデックスを作成しておく。そのため、本文の全文検索も高速に実行できるとしている。

 Sylpheedは山本博之氏が開発しているオープンソースのメール・クライアント。LinuxなどUNIX系OSだけでなく,Windowsでも動作する。Linuxカーネル2.6のリード・メンテナAndrew Morton氏(関連記事)など,海外にも利用者は多い。

 山本氏は2006年7月にSRAOSSに入社した。SRAOSSは,PosgtreSQLの開発メンバーGlobal Development Teamのひとりである石井達夫氏が日本支社長を務めている。Sylph-SearcherはSylpheedとPostgreSQLの初の“シナジー”となる。

◎関連資料
Sylph-Searcherダウンロードページ