NECは2007年7月13日、携帯型のノートパソコンの一部製品に異常発熱の恐れがあるとして無償修理を実施することを発表した。対象となるのは、2003年3月~2005年4月に製造した個人向けの「LaVie M」「LaVie G タイプM」と、法人向けの「VersaPro モバイルノート(ベイ内蔵型)」の全製品で、合計5万4800台。
同社によると、原因はマザーボードの製造時に使用した材料の選定ミス。「特定の材料を採用したマザーボードにコンデンサーを実装した場合、コンデンサーの経年劣化が早まり、結果としてコンデンサーが異常発熱を起こす恐れがある」(NEC コーポレートコミュニケーション部)と説明する。
この件に関連して、これまでに269件の不具合が同社に寄せられている。このうち、発熱によりきょう体底面に直径5mm程度の穴が開くというものが65件、きょう体から発煙したものが58件、電源が入らないなどその他の不具合が146件。「きょう体の素材は難燃性であるため、発火に至る恐れはなく、人的な被害も発生していない」(NEC コーポレートコミュニケーション部)としている。
個人ユーザーからの問い合わせと修理申し込みは、電話(0120-480717)で毎日9時~17時に受け付けるほか、Webサイトからの申し込みも可能。法人ユーザーについては、同社の法人営業担当者または販売店経由で問い合わせと修理を受け付ける。2007年7月17日以降順次引き取り、修理した上でユーザーに返送する。
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