写真●データ消失の原因が判明し,販売が再開されるSO903iTV
写真●データ消失の原因が判明し,販売が再開されるSO903iTV
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 NTTドコモは7月13日,データ消失の不具合のために販売を一時停止していたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の携帯電話機「SO903iTV」の販売を再開すると発表した(関連記事)。データ消失の原因が明らかになったためで,NTTドコモはこの日から不具合を解消するためのソフトウエア更新サービスを開始した。

 NTTドコモによると,SO903iTVでメールや電話帳を端末本体のメモリに保存しようとした際に,保存するのと同じタイミングでiアプリの起動などを行うと処理が競合してしまい,場合によってはメールや電話帳のデータの一部または全部が消失する恐れがあるという。処理が競合する原因は,データの保存処理時間が誤って設定されていたため。NTTドコモは「処理時間を通常よりも長く設定していた」と説明している。

 不具合が発生する可能性がある端末は,2007年6月以前の製造分。該当する端末のユーザーは,7月13日からソフトウエアを更新できる。更新時のパケット通信料金は無料。更新期間は約1年間で,NTTドコモのホーム・ページ上でソフトウエア更新の簡易操作手順書のPDFファイルをダウンロードできる。NTTドコモは20日からダイレクトメールで手順書の送付を開始する。

 不具合の原因解明を受けて,NTTドコモはSO903iTVを7月14日から東海,北陸,関西,四国,九州で,7月18日から北海道,東北,関東,甲信越,中国の各地方で販売を再開する。

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