NTTPCコミュニケーションズは,同社のIP-VPNサービスをネットワーク基盤として利用するASP型サービス2種類を,7月12日に開始した。(1)外出先から業務アプリケーションを利用する「Master'sONEモバイルオフィスサービス」と,(2)社内のクライアントPCに個人情報があるかどうかを調べる「Master'sONE個人情報検出サービス」である。

 (1)のMaster'sONEモバイルオフィスサービスは,インターネットから専用のゲートウエイを経由して,IP-VPNネットワーク上に設置したグループウエアを利用するというサービス。ゲートウエイ機能とグループウエア機能の2つを同時に提供する。別途,社内LANを同社のIP-VPNに接続することで,ゲートウエイを経由した社内LANへのアクセスも可能になる。ゲートウエイは,パソコンだけでなく携帯電話やPDAなどからもアクセスできる。

 Master'sONEモバイルオフィスサービスの価格は,初期費用が1ユーザーあたり3000円(税別),月額費用が1ユーザーあたり2000円(税別)。

 (2)のMaster'sONE個人情報検出サービスは,社内のクライアントPC(Windows)に個人情報が含まれているかどうかを調べ,調べた結果をIP-VPNネットワーク上に設置した管理サーバーに集約,分析できるようにしたサービス。前提として,社内LANと同社のIP-VPNを接続しておく必要がある。

 個人情報の検出ソフトとして,KLab(東京都港区)が開発した「P-Pointer」を用いている。管理サーバーからダウンロードして起動する実行形式ファイルであり,個々の社員がパソコン上で明示的に起動させて利用する。個人情報かどうかを判別するための辞書として,地名,人名,メール・アドレス,電話番号の辞書を備える。bak,csv,eml,htm,html,lzh,pdf,ppt,tar,txt,xls,zip,xmlなど48個の拡張子を持つファイルを検査対象とする。

 Master'sONE個人情報検出サービスの価格は,1ユーザーあたり月額300円(税別)。