野村証券は7月13日、米リンデンラボが運営するインターネット上の仮想世界サービス「Second Life」内に情報発信拠点を開設すると発表した。「NOMURA CUBE」という名称で、日本企業が多い「ビズ・アイランド」に出店する。タッチパネルを利用したサービスの告知や、擬似セミナーの開催などを予定しているという。

 今年中にSecond Life日本語版がリリースされる予定で、「飛躍的な利用拡大が期待できるため、早期に進出し広く情報を発信していきたい」(野村証券広報)という。Second Lifeは全世界で700万人の登録があるが、日本での利用者はまだ少ない状態だ。

 今後は現実の空間にもSecond Lifeと同じデザインの拠点を開設する。「首都圏や都市部を中心に、駅やショッピングセンターに3メートル四方のスペースを開設していく」(同広報)という。

 野村証券はSecond Life上での株式売買や金融商品の販売も検討しているが「サーバーがリンデンラボのものであるため、技術的に解決しなければならない問題が残っている」としている。