|
|
マイクロソフトとSAP、ExcelやOutlookからSAP ERPにアクセスするソフトを出荷マイクロソフトとSAPジャパンは7月12日、SAP ERPのフロントエンド・ツールとして、専用クライアントの代わりにマイクロソフトの「Outlook」や「Excel」を利用できるようにするソフト「Duet for Microsoft Office and SAP 1.0日本語版」(以下、Duet1.0)を出荷開始した。 同製品は、サーバー・モジュールとアドオン・モジュールで構成する。アドオン・モジュールは、Officeが稼働するパソコンとSAP ERPが稼働するサーバーにそれぞれ導入。サーバー・モジュールをインストールしたDuetサーバーが、OfficeとSAP ERPのプロセスを同期する。同期できるシステムはmySAP ERP 2004以上で、SAP R/3は対象外だ。クライアント環境は、Office 2003 Professional Enterprise Edition SP3で、Office 2007には2007年末に出荷予定のDuet1.5で対応する予定である。 マイクロソフトの平井康文エンタープライズビジネス担当執行役専務は、「使い慣れたOfficeツールと、業界標準の基幹業務パッケージであるSAP ERPが連携することで新たな価値を創造できる。Duetの登場で、単なるアプリケーションの集合体だったOffice Systemが、本当の意味で“システム”に進化した」と胸を張る(写真1左)。 SAPジャパンの安田誠シニアバイスプレジデントも、「エンドユーザーは、1日のほとんどでOfficeを起動している。一方、SAPクライアントは伝票を入力したり分析結果を見たりする時だけアクセスしている。(常時起動している)OfficeからSAP ERPにアクセスできるようになれば、SAP ERPの利活用がより進む」と、両社で共同開発したDuetのメリットを強調した(写真1右)。 Duet1.0には、「休暇管理」「組織管理」「予算管理」「出張管理」「営業管理」「購買管理」「需要計画」などのシナリオを用意している。エンドユーザーは、シナリオに沿ってDuetを利用する。例えば休暇管理の場合、エンドユーザーがOutlookに休暇申請を入力すると、その入力情報がSAPの勤怠管理システムにも反映される(写真2)。「従来はOutlookのスケジュールに休暇予定を入力し、それとは別に勤怠管理システムにも休暇予定を入力する二度手間が発生していた。Duetを活用することで、こうした入力作業のムダが省ける」(安田シニアバイスプレジデント)。シナリオの種類は、新バージョンで随時追加していく。 需要計画のシナリオのデモでは、ExcelとSAP ERPが連携する例を披露した(写真3)。Excelの画面右の「アクションペイン」で企業名を指定すると、その企業向けの各月の実績データや予測データをSAP ERPから取り込み表示する。Excel上で予実データを修正し、画面上の「SAPへ保存する」ボタンを押せば、SAP ERPのデータを上書きすることも可能だ。Excelさえ使いこなせれば、予実データをグラフ化することなども容易に行える。 Duet1.0は両社が販売する。マイクロソフトから購入した場合、価格はサーバー・ライセンスおよびクライアント・アクセス・ライセンスともに2万8400円である(オープン・ライセンスの場合)。例えば、Duetサーバーを1台導入して50ユーザーが利用すると51ライセンス必要になる。SAPジャパンは「個別見積もり」(安田シニアバイスプレジデント)としており、具体的な価格を公表していない。安田シニアバイスプレジデントは販売目標について、「両社合わせて07年12月までの約半年間で、10〜20社の導入を目指す」と語った。 最新ニュース記事一覧へ >>
|