ソフィアモバイルとソフィアシステムズは7月11日,Windows CE 5.0搭載のスマートフォン「nani」(ナニ)を開発したと発表した。ウィルコムの超小型通信モジュール「W-SIM」に対応し,新端末に搭載されたスロットにW-SIMを挿入することでPHSによる音声通話やデータ通信が可能になる。

 新端末は,800×480ドット表示の4.3インチの大型ワイドVGA液晶を搭載し,ワンセグ・チューナーを内蔵。Windows Media Playerも搭載し,DRM(デジタル著作権管理)付きコンテンツの再生にも対応する。さらに,IEEE 802.11b/g対応の無線LAN機能を内蔵しており,高速な通信速度でWeb閲覧や動画のストリーミング再生などを行える。価格は未定だが,数万円程度になる見込み。

 ソフィアモバイルとソフィアシステムズは,新端末を利用した企業向けソリューションと,エンドユーザー向けの端末販売を計画している。企業向けソリューションとしては,新端末を電子POPとして利用する広告・コンテンツ配信サービスを提供する予定。年内にフィールド試験を実施し,来春早々のサービス開始を目指す。エンドユーザー向けの発売時期は未定。企業向けソリューションの展開後に,エンドユーザー向けの販売を始めるとしている。

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