写真1●ログ管理ソフト「LANDesk Compliance Manager powered by SIS」の閲覧画面
写真1●ログ管理ソフト「LANDesk Compliance Manager powered by SIS」の閲覧画面
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写真2●ログ管理ソフト「LANDesk Compliance Manager powered by SIS」の分析画面
写真2●ログ管理ソフト「LANDesk Compliance Manager powered by SIS」の分析画面
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 LANDesk Softwareは7月11日,ユーザーの操作履歴を収集・分析するログ管理ソフト「LANDesk Compliance Manager powered by SIS」(LDCM)を発表した。同社のIT資産管理ソフト「LANDesk Management Suite」にもログ収集・分析機能はあったが,ユーザーの操作履歴は収集できないなど,機能は限定されていた。これをLDCMで強化する。2007年7月30日に出荷する。

 LANDesk Compliance Manager powered by SIS(LDCM)は,サーバーやクライアントのログ・データを収集・分析するソフト。LDCMのエージェント・プログラムをサーバーやクライアントにインストールし,OSの動作状態やネットワーク・トラフィックなどをサーバーで収集,監視する。

 ファイルの読み書きやメールの送受信といったユーザーの操作履歴を記録したり,あらかじめ指定したキーワードを含むWebページの閲覧といった禁止操作を検知したりできる(写真1)。分析系の機能としては,ガント図で問題のあった時刻のユーザー操作履歴を一覧できる画面を用意。個別のログを閲覧するといった絞り込み作業を支援する(写真2)。

 動作環境は,LDCMのログ記録と分析機能を提供する管理サーバーがWindows 2000 Server/Server 2003。情報収集用のエージェント・プログラムは,クライアント用がWindows 2000/XP/Vista(64ビット版を含む)。サーバー用がWindows 2000 Server/Server 2003。Windows以外のOSについては,「ニーズが見込めるLinuxへの対応を検討中」(今井幹夫社長)という。価格はオープンだが,予想実売価格はログ管理用サーバー機1台と分析用サーバー機1台,1000クライアントの構成で約1000万円の見込み。

 なおLDCMは,ログ管理ソフト専業のシーア・インサイト・セキュリティ(SIS)との協業によって開発した製品。SISのログ管理ソフト「SEER INNER」をベースに,LANDeskのIT資産管理ソフトであるLANDesk Management Suiteで収集した情報の取り込みや,LDCMのログ情報からLDMSのクライアント情報を呼び出せるなどの連携機能を加えた。