写真●アイ・オー・データ機器の「EasyDisk Secure2」
写真●アイ・オー・データ機器の「EasyDisk Secure2」
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 アイ・オー・データ機器は,ハードウエアで暗号化して内部データの安全性を高めるUSBメモリーの新版「EasyDisk Secure2」を7月11日に発表した。新製品は従来の「Secure EasyDisk」にアクセス・ログの解析機能などを追加した。8月下旬の出荷を予定している。

 Secure EasyDiskは,本体内にハードウエアによるAES128ビットの自動暗号化機能を備えたUSBメモリー。内部に保存したデータは常に暗号化されているため,紛失や盗難に遭っても内部のデータが流出するリスクが低い。パソコンに挿して認識させる際にログイン・パスワードの入力を求めるうえ,パスワード入力ミスを5回繰り返すと自動的にハードウエアをロックしその後の読み書きができなくなるなど,データの運搬につきものの情報漏えいリスクを抑えた製品である。

 新版のEasyDisk Secure2では,従来製品にUSBメモリー内へのアクセス・ログ記録機能を追加した。EasyDisk Secure2のパソコンへの装着や,パスワード認証によるログイン/ログアウト,装着したパソコンの名称,パスワード変更履歴などが管理できる。重要文書を保存したEasyDisk Secure2を置き忘れたような場合にも,USBメモリーのログを見ることで「誰も利用していない」「利用してもログインされていない」といったことが分かるため,情報が流出した可能性があるかどうか確認できる。また,新版ではWindowsのAdministrator以外のユーザー権限でも利用可能になった。

 価格は,512MバイトのED-S2/512が8000円,1GバイトのED-S2/1Gが1万5000円,2GバイトのED-S2/2Gが2万6000円,4GバイトのED-S2/4Gが3万8000円。各種設定やログ管理に利用する管理ソフトのSUM-S2が19万8000円。許可したパソコン以外ではUSBメモリーを使えなくしたり,企業内のシステムとの連携を図るようなカスタマイズにもオプションで対応する。