米Microsoft,米EMC,米Ciscoは,政府機関が機密情報を安全に共有するための技術「Secure Information Sharing Architecture(SISA)」を共同開発する。3社が7月10日に明らかにしたもの。

 Ciscoがネットワークおよびデータ保護,EMCがネットワーク・ストレージ・システムと情報管理,Microsoftがアイデンティティ管理とOSなど,既存の商用技術を持ち寄り,異なるITインフラ間の情報を安全かつ容易に共有できるようにする。

 また3社以外にも,米Liquid Machines,米Swan Island Networks,カナダのTitus Labsが技術提供を行う。

 政府機関の情報はシステムごとに保護されているため孤立しており,共有を困難にしていた。SISAでは,セキュリティを強化した仮想ネットワークを構築し,許可されたユーザーだけが異なる情報保護システムに保存された機密情報にアクセスできるようにする。

 米国国土安全保障省,前CIOのSteve Cooper氏は,「マルチベンダーのアーキテクチャによって安全な情報共有が可能になれば,政府機関同士の連携を効率的に行える」と述べている。

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