写真1●レノボ・ジャパンが7月11日に発売する「ThinkPad X61s」
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写真2●京セラ製のCDMA 1X WIN対応通信モジュール「KCMP」
写真2●京セラ製のCDMA 1X WIN対応通信モジュール「KCMP」
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 レノボ・ジャパンとKDDIは7月10日,CDMA 1X WIN対応の通信モジュールを内蔵したノート・パソコン「ThinkPad X61/X61s」(写真1)を共同開発したと発表した。レノボ・ジャパンが7月11日に発売する。「(ウィルコムの)AIR-EDGEの通信機能を組み込んだパソコンはこれまでもあったが,携帯電話の通信モジュールを搭載したパソコンは国内初」(KDDI)という。

 ThinkPad X61/X61sは,京セラ製のCDMA 1X WIN対応通信モジュール「KCMP」(写真2)を搭載。EV-DO Rev.0方式による下り最大2.4Mビット/秒,上り最大144Kビット/秒の通信が可能。ユーザーはノート・パソコンにプリインストールしてあるソフトを使い,オンライン・サインアップでKDDIと契約を結べば同機能を利用できるようになる。

 料金プランは既存の「PacketWINシングルサービス」を適用する。具体的には,(1)月額1575円の「WINシングルSS」(パケット通信料は0.105円/パケット,無料通信なし),(2)月額2625円の「WINシングルS」(同0.084円/パケット,1050円の無料通信を含む),(3)月額5775円の「WINシングルM」(同0.02625円/パケット,1万1812円の無料通信を含む),(4)月額8400円の「WINシングルL」(同0.01575円/パケット,1万8900円の無料通信を含む),(5)月額1万2390円の「WINシングルLL」(同0.0126円/パケット,1万8900円の無料通信を含む)の五つのプランから選ぶことになる。

 ノート・パソコン本体の価格は,インテルのCore 2 Duo T7300(2.0GHz)を搭載した「ThinkPad X61」が24万6750円,同L7300(1.40GHz)を搭載した「ThinkPad X61s」が22万5750円。いずれも12.1型のTFT液晶を搭載し,OSはWindows XP。

 なお,今後,下り最大3.1Mビット/秒,上り1.8Mビット/秒のEV-DO Rev.A方式に対応した通信モジュールが登場しても,「Rev.Aへの変更はファームウエアのバージョンアップでは対応できない」(KDDI)としている。