米インテルと米VMwareは2007年7月9日(米国時間)、インテルがVMwareに出資することに合意したことを発表した。出資はインテルの投資部門インテル キャピタルが行い、投資額は2億1850万ドルになる。
規制当局などの承認が得られれば、インテルは出資により、VMwareのクラスA普通株を取得する。これにより、インテルはVMwareの普通株式の約2.5%(議決権付株式の比率は1%以下)を保有することになる。VMwareの取締役会には、インテルの経営者が1名選任されることになるという。
VMwareは、パソコンやサーバー上で仮想化環境を実現するソフトウエアを開発・販売しているメーカー。仮想化環境(仮想化技術)を使うと、1台のパソコンやサーバー上で複数のOSを動作させることが可能になる。CPUメーカーやOSメーカーは、セキュリティ機能の向上や複数OSの集約などの目的で、仮想化環境の開発や普及に力を入れている。今回のインテルの出資も、自社CPUを使ったシステム上での仮想化環境の強化を目指す狙いがある。