検索結果に画像イメージを表示する(画面は、マーズフラッグが公開するインターネット検索エンジンの実行結果)
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 マーズフラッグは2007年7月6日、企業向けのサイト内検索エンジン「MF-Standard」を発表した。Flashを使ったWebページの見た目のインパクトを評価し、検索結果の順位を決めるアルゴリズム「インパクドライブ」を搭載する。また100ページのWebサイトで月額運用費が1万円(税別)からと、価格が手ごろなことも特徴(初期導入費は9万8000円から)。2007年7月末に販売を開始する。

 マーズフラッグはこれまで、検索結果をWebページの画像イメージで表示する検索エンジン「MF-Enterprise」「MF-Professional」を企業向けに提供してきた。既に、三菱電機やキヤノン、本田技研工業などのWebサイトに導入されている。今回発表したMF-Standardは、これらの下位製品。画像イメージの表示など上位製品の基本機能を継承しつつ、価格を抑えた。既存の製品は企業ごとに専用のサーバーを用意する形態だが、MF-Standardは複数のWebサイトの検索機能を1台のサーバーでまかなうことで、運用コストを抑える。そのぶん、カスタマイズの自由度などは上位製品と比べて制限される。

 一方で、MF-Standard独自の新機能としてインパクドライブを導入。ユーザーに見てほしいページほど企業は力を入れて華やかに作る傾向があるため、見た目のインパクトを鑑みて検索結果の順位付けをする。

 同社によれば、このところWebサイト内の検索が急速に注目され始めているという。現在のところ一部優良企業の15~16%が導入している状況で、今後さらに普及すると見る。今回発表したMF-Standardは、中でも中小規模のWebサイトに照準を合わせた製品。対象とするドキュメント数は最大で3000だが「大企業のWebサイトでも、3000ページ以内に収まるところが多い。名の知れた企業でも、1000ページ程度のWebサイトは珍しくない」(営業本部 営業課 マーケティング課 井川渉マネージャー)という。