米Googleは米国時間7月5日,ソースコード検索サービス「Google Code Search」を機能強化し,米国外にあるソースコードの検索なども行えるようにした。Googleソフトウエア技術者のAleksander Fedorynski氏が同日,同社の公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。

 Google Code Searchは,インターネット上で公開されているソースコードを検索できるサービス。さまざまな検索オプションを備え,プログラム中の式や文字列,ファイル・タイプ,パッケージ,言語などを条件にしてソースコードを検索できる。圧縮ファイル(zipやrarなど)も自動的に展開して検索する。Fedorynski氏によると,数十億行以上のソースコードが検索対象という。

 機能強化により,ポーランド,ブラジル,中国,フランス,ドイツ,イタリア,日本,韓国,オランダ,ロシア,スペインなど,米国以外のインターネット・ドメインも検索できるようになった。

 また,完全なアーカイブやリポジトリだけでなく,単一ファイルやサンプル・コードといった短いソースコードの検索にも対応した。さらに,検索結果のランキング決定アルゴリズムを見直し,クラスや関数の定義がより上位に表示されるよう調整した。

 なお米メディア(InfoWorld)によると,Google Code Searchは「バグやパスワード情報,独自開発コードの検索に悪用されかねない」と批判されているという(関連記事:「『Google Code Search』はセキュリティ・ホール探しにも使われる」)。

[Fedorynski氏の投稿]